甘く抱いて、そしてキスして…【完】
今日のお風呂の湯は、私達2人の熱い体温には勝てなかった。
「ねぇ、美園、夫婦になって初めての夜だな」
翔太郎は、ちょっと恥ずかしそうに可愛らしく言った。
「うん」
私は、ドキドキしながら、頷く。
「美園、何ドキドキしてんの?」
「えぇーなんでわかるの?」
「そりゃ、わかるさ。俺も今ものすごくドキドキしてる」
「美園、愛してる」
「私も……………」
すっかり慣れた寝室のベッドが一流ホテルのスイートルームのベッドに変貌した。
翔太郎は、私を優しく抱きかかえ、顔をぴったりとくっつけた。
甘い吐息を私の耳元に吹きかける。
私の顔から鎖骨まで、順番に優しく温かいキスをしていく。
そして、お揃いのパジャマを脱がしていく。
翔太郎は、私の口に甘酸っぱい舌を巧みに操り、絡めてくる。
呼吸出来ない……
苦しい……
あなたが好き過ぎて苦しい……
私達は、生まれたままの姿になった。
何度も何度も愛おしく体を絡めあう。
お互い優しく美しく体中を撫であう。
「ねぇ……」
「甘く抱いて、そしてキスして…」