甘く抱いて、そしてキスして…【完】
「それは、俺の仕事、美園がやることじゃない」
翔太郎は人が変わったかのように、荒々しく答えた。
その変貌ぶりに私はかなり動揺し、慌てた。

「ご、ごめんなさい」
私はとにかく謝った…訳も分からず。


「もうその話はやめてくれ…ごちそうさま」

翔太郎は、大好きな私のハッシュドビーフを半分も残して、寝室に入ってしまった。



どうしよう?
そうか…そうだ…
翔太郎は自分で解決したいんだった…


怒らせたよね、私は…

ごめんね、翔太郎の気持ち気づかなかった…きちんと考えてなかった……


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