甘く抱いて、そしてキスして…【完】
「し、翔太郎…す、す、す………」

「はい、着地成功。怖くなかったか?」
心の奥底で大爆笑しているにちがいない。

「うん、大丈夫」
私はコクリと頷いた。




「そろそろ行こうか?お腹空いただろ?」
翔太郎のお腹の音と同時に、私のお腹も鳴った。

私達は、クスクス笑いながら手を握りながら、車へ戻った。


「また、連れてきてくれる?」

助手席にちょこんと座った私は、下から顔を上げて聞いてみた。

「もちろん」
翔太郎は、両親への思いをたっぷり握りしめたのか、いつもの倍以上優しくほんわかと答えてくれた。


「さぁ、出発だ。」

2人だけの空間を再び楽しもう。

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