甘く抱いて、そしてキスして…【完】
〔クレッセント〕と書かれた、どうやらフランス料理らしきお店に、私達は入っていった。
「こちらでございます」
私は椅子を引かれて座る。
外は、ゆっくりと暗くなっていき、たくさんのビルが色とりどりに照らされ、荘厳な趣でそびえ立っていた。
一面に広がる美しい景色ー
しかし、今の私の心臓が飛び出しそうな緊張感は解いてくれない。
どこか頭のネジでも外れないだろうか?
そんな不安さえ、出てきた。
翔太郎が紹介したい人……誰?
「どうした?なんか緊張してる?
あははは、大丈夫だよ。先輩はクールだけど、優しいからさ」
両手を合わせて翔太郎は甘い笑顔で答えた。
「せ、先輩?」私は即座に聞き直した。
「そう、幼馴染で、大学の先輩なんだ。
いや、本当は2人で来る予定だったんだけど、美園さっき、俺、あそこで、電話してただろ?それで、会うことになって、美園が寝てる間に、予約の人数を変更する電話を入れたんだ。」
幼馴染?
そうなんだ?
幼馴染なら、翔太郎の両親のこともきっと知ってるよね?
会ってみたい…かも?
「あ、来た来たー」
私はまた即座に振り返る。
ドキドキは止まらない。
「こちらでございます」
私は椅子を引かれて座る。
外は、ゆっくりと暗くなっていき、たくさんのビルが色とりどりに照らされ、荘厳な趣でそびえ立っていた。
一面に広がる美しい景色ー
しかし、今の私の心臓が飛び出しそうな緊張感は解いてくれない。
どこか頭のネジでも外れないだろうか?
そんな不安さえ、出てきた。
翔太郎が紹介したい人……誰?
「どうした?なんか緊張してる?
あははは、大丈夫だよ。先輩はクールだけど、優しいからさ」
両手を合わせて翔太郎は甘い笑顔で答えた。
「せ、先輩?」私は即座に聞き直した。
「そう、幼馴染で、大学の先輩なんだ。
いや、本当は2人で来る予定だったんだけど、美園さっき、俺、あそこで、電話してただろ?それで、会うことになって、美園が寝てる間に、予約の人数を変更する電話を入れたんだ。」
幼馴染?
そうなんだ?
幼馴染なら、翔太郎の両親のこともきっと知ってるよね?
会ってみたい…かも?
「あ、来た来たー」
私はまた即座に振り返る。
ドキドキは止まらない。