甘く抱いて、そしてキスして…【完】
第3節 葛藤
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季節はすっかり春。桜の満開も終わり、少しずつ葉桜に変わりつつあった。
太田川校は4月1日に無事に開校し、たくさんの講師にも恵まれ、生徒数も着々と増えてきていた。本校も、新しい環境になった。
翔太郎は、本校と太田川校を行き来しながら、他のビジネスのために東奔西走していた。
私は塾長代理と秘書を兼務しつつ、新しい塾長になれる人材確保、育成も始めた。
そして今日も月曜日の朝がやって来た。ちょっぴり憂鬱な朝。
天気も悪く、薄暗く、憂鬱さが増してくる。
「結構、降ってるな」
翔太郎が、レースのカーテンをチラリと開けて、そう言った。
「あーあー雨苦手なんだよね」
私は体をビクつかせながら、頭を押さえた。
「大丈夫か?今日から穂乃香来るんだけど」
「あ、うん、そうだった…」
私は今度は両頬を押さえつけて、ソファーに腰掛けた。
「まあ、まずは、俺は穂乃香と行動共にするから。」
え?
今なんて?
一瞬でさらなる憂鬱な空間に陥る私。
ダメダメ、しっかりしなきゃ。
翔太郎を、信じてるんだから、大丈夫。
心替わりなんてしない……はず。
浮気はないない…心配しない。
「了解です。頑張るー」
「頼むね」
翔太郎はいつものように、大好きなカフェラテを飲み終え、出かけて行った。
季節はすっかり春。桜の満開も終わり、少しずつ葉桜に変わりつつあった。
太田川校は4月1日に無事に開校し、たくさんの講師にも恵まれ、生徒数も着々と増えてきていた。本校も、新しい環境になった。
翔太郎は、本校と太田川校を行き来しながら、他のビジネスのために東奔西走していた。
私は塾長代理と秘書を兼務しつつ、新しい塾長になれる人材確保、育成も始めた。
そして今日も月曜日の朝がやって来た。ちょっぴり憂鬱な朝。
天気も悪く、薄暗く、憂鬱さが増してくる。
「結構、降ってるな」
翔太郎が、レースのカーテンをチラリと開けて、そう言った。
「あーあー雨苦手なんだよね」
私は体をビクつかせながら、頭を押さえた。
「大丈夫か?今日から穂乃香来るんだけど」
「あ、うん、そうだった…」
私は今度は両頬を押さえつけて、ソファーに腰掛けた。
「まあ、まずは、俺は穂乃香と行動共にするから。」
え?
今なんて?
一瞬でさらなる憂鬱な空間に陥る私。
ダメダメ、しっかりしなきゃ。
翔太郎を、信じてるんだから、大丈夫。
心替わりなんてしない……はず。
浮気はないない…心配しない。
「了解です。頑張るー」
「頼むね」
翔太郎はいつものように、大好きなカフェラテを飲み終え、出かけて行った。