逃避行は無気力に
俺は誰にも予知のことを話してはいない。


別にじいちゃんに口止めされたわけではない。


じいちゃんは

「予知なんてそのうち当たり前になる。

隠すことでもない、使いたいように使えばええ。」

と言っていた。



なんなら世界でも救ってみるか?と

笑いながら言われたこともあるが

世界を救うなんて俺には荷が重い。



誰かに利用されるのも大嫌いだ。


バレたら仕方ないし、隠すつもりもないが

自分から話すつもりもない。


俺は面倒ごとを避けるために予知を使う。


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