とろけるようなデザートは、今宵も貴方の甘い言葉。
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「くっそ。本当くそだわ。年末に慌てて提出してくる書類ほど、殺意が湧くものはないわ」
クリスマスが終わった途端、小春は気持ちを切り替えたのか、決算報告書や見積もり、売り上げ管理及び資料作成、契約書類を次々持ってくる多部署の人たちに不機嫌なオーラをまき散らす。
いや、クリスマス前から貴方のデスクに乗ったままの書類もあります。とは言えない雰囲気だ。
「あんた、また社長の秘書に戻るの?」
年明けにはきっと部署移動の話や上司との面接がある。小春以外にも頼もしい社員はいるし、新部署の責任者が決まれば、きっと戻されるとは思う。
「戻りたいかな、こればかりは私の希望が届くかわからないけど。代表取締役が兄に社長を譲ったはずなのに無茶な仕事を持ち込んでこないように、監視したいし」
「ああ、なるほどね。でも聞いたんだけど、古舘先生の受付の一人が寿退職するってよ」
「え、そうなんだ」
どちらの方なんだろう。ということは求人出すんだよね。