とろけるようなデザートは、今宵も貴方の甘い言葉。

 柔らかくて優しい色は、私の顔立ちを引き立ててくれて雰囲気も優しくなって、飛び跳ねたくなるほど嬉しい。自分に似合う色を発見してもらえて、勉強にもなった。

「それは良かった。きつい性格だから無理に付き合わなくてもいいって思ったんだけど」
「全然。強くて逞しい女性は憧れます。私は好きですよ」

 喬一さんの袴をツンツンしながら、だらしなく笑ってしまったら彼も笑う。
いや、だって袴姿、格好いいし、幸せで顔がにやけてしまうんだもん。

「俺も、可愛い紗矢が好きだよ」
「きゃー」
「俺にもいっぱい言って」
「……ひい」

 眩しい笑顔で両手を広げられて、蕩けてしまいそう。

「俺は毎日こんなに言ってるのに、紗矢は恥ずかしがってすぐ逃げるから、今日ぐらいは沢山聞きたいな」

 そう言いつつも、顔は意地悪ににやにや笑ってる。
 絶対、私の困った顔が楽しくて言っているだけに違いない。
「沢山言ってくれたら、優しく脱がすけど?」
「意地悪……っ」


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