とろけるようなデザートは、今宵も貴方の甘い言葉。
「このモミの木、業者の人に設置してもらったから、また業者の人に撤去お願いするけど」
「うん。いつですか」
「正月明けぐらいかな。でも、実はプレゼント型の装飾品は、全部プレゼントです」
「……え?」
今、飾りつけを終えたばかりのクリスマスツリーを見る。プレゼント型の装飾品は少なくても10個はあった。
「毎日一個ずつ開けるのもいいし、片づけるときに全部でもいいよ」
「えええ、なにそれ。すごい!」
語彙が破壊されるほど胸が高鳴る。
「今日は、クリスマスなんで二個開けてもいいですか!」
「もちろん。何個でもいいよ」
なぜか喬一さんも嬉しそうだ。どの箱に何をいれたのか知っているからだろうけど、選ぶ私もドキドキする。
一個目は、赤い水玉模様の包装紙、もう一個は一番高い位置に飾った緑と白のボーダーの包装紙のプレゼントにした。