王様生徒会長と最弱ヒーロー

葉瑠「知っていたんだよ、全部。
輝龍くんはあなたが今から
やろうとしている事を
全て知っていた。知っていて
止めなかった。何でだか分かる?
後悔してるからだよ。
輝龍くんだってあなたと同じように
悲しいんだよ。苦しいんだよ。」

叶斗「...サク。...もういい...。」

葉瑠「救わなければならなかった。
助けてあげなければならなかった。
そう思ってるんじゃない!
救いたかった。助けたかった。
そう思ってるんだ!
...あなたと輝龍くんは...
同じ悲しみを持ってる。
それでもあなたは輝龍くんの事が
憎いですか?許せませんか?」

美乃ちゃんは大声で泣いた。

葉瑠「あなたは十分美しい!
だから、今度は美しい心を取り戻すんだ!」

後は、美乃ちゃん次第。
私の言葉を受け取るかどうかは。

その場にいた生徒は
一斉に輝龍くんの方を見た。
< 187 / 333 >

この作品をシェア

pagetop