王様生徒会長と最弱ヒーロー
葉瑠「でも、列を乱した者は
容赦なく攻撃される。
助けてくれる人は誰もいない。
皆が皆、見て見ぬ振りをする。
当然の事だ。私だって皆と同じだ。
列を乱した者を助けようなんて思わない。
助けてしまえば最後。
明日から、私がいじめられる。」
偉琉「......お前、何言ってんだ?」
葉瑠「それでいいんだ。正しいんだ。
王様の言う事は絶対なんだ。
そうやってずっと諦めてきた。
でも、本当は知ってるんだ。
大丈夫?そんな一言の言葉で
救われるって事。反対に、消えろ。
そんな一言の言葉で
死にたいって思っちゃうって事。
もしも、明日、大倉くんが
死んじゃったら、あなたは
悲しくないですか?少しも心は
痛みませんか?後悔しませんか?」
偉琉「こんな雑魚、1人死んだくれぇで
俺は何とも思わねぇ。痛くも痒くもねぇ。
お前らだってそうだろ?
こいつに消えて欲しいよな?」
でも、私の言葉なんて誰も
聞いてくれなかった。
絶対的王者の前では無力だった。