王様生徒会長と最弱ヒーロー

お父さんがいなくなると
青柳くんはベッドに寝転がった。

偉琉「何か萎えた。」

葉瑠「え?」

偉琉「どっか行く?」

葉瑠「どっかってどこ?」

偉琉「分かんねぇけど...。
誰もいない所。」

焦らなくてもいいと思った。
私たちには私たちのペースがあるのだと。

葉瑠「このままでいいよ。
私は青柳くんと一緒にいられれば
それで十分。」

偉琉「...じゃあ、仕切り直すか。」

その日、私は初めて青柳くんと
手を握りながら同じベッドで眠った。
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