王様生徒会長と最弱ヒーロー

葉瑠「でも、私のせいだ!
私が変えちゃったから
夏目くんは苦しんでる!
私には責任がある。」

偉琉「壮吾も言ってただろ?
お前のせいじゃないって。
お前が気にする事じゃない。」

葉瑠「青柳くんは心配じゃないの?
助けてあげたいって思わないの?」

偉琉「戦う事も大事だ。
でも、折り合いをつける事も大事なんだ。
誰も彼も助けられる訳じゃない。
何事にも限界がある。確かにここには
お前の言葉に救われた奴が大勢いる。
お前はすごい!そう思う。
でも、大人には無理だ。
大人は子供を利用する。
鼻から聞く耳なんて持たない。
通じるのは聞く心があるからだ。
何を言ったって無駄なんだ。」

葉瑠「そうだね。青柳くんの言う通りだ。
でも、通じなくてもいいからさ
私は伝えたいんだ。...夏目くんの
妹さんに、大丈夫?って言いたいんだ。
その一言の言葉で
救われる事だってあるんだよ。」

偉琉「...勝手にしろ。」
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