王様生徒会長と最弱ヒーロー
壮吾「優花里。...最後のチャンスだ。
何か言いたい事はないか?」
でも、夏目くんのその言葉が
優花里さんを動かした。
優花里「...お父さん。私はこれからも
お兄ちゃんと一緒に暮らしたい。」
壮吾「優花里。違うだろ!
そんな事より、もっとお前は...」
葉瑠「夏目くん。...ちゃんと聞こう。」
優花里「学校に通えなくてもいい。
私があんな人の事を信じたから
いけないんだ。...そう納得出来る。
お父さんが怒るのも無理はない。
でも、お兄ちゃんの事だけは
納得出来ない。お父さんは
世界中で活躍する凄い人だって思うよ。
だけど、お兄ちゃんだって凄いんだよ。
あの優秀な菊水学園で入学以来
ずっとトップの成績なんだよ?
さすが、お父さんの子供だよ!
お父さんは何も分かってない。
お父さんは灯台もと暗しなんだ。
自分の子供の凄さに気付いてないんだよ。」
夏目くんのお父さんは
黙ったまま何も言わなかった。