王様生徒会長と最弱ヒーロー

葉瑠「...だけど、だって...」

偉琉「悪い、葉瑠。
親父帰ってきたから
また連絡する!」

葉瑠「...青柳くん...!!」

私は泣いた。周りなんて関係ない。
好奇の目なんて気にならない。

...何で、会いたい人に会えないの...?

泣きじゃくる私を誰かの腕が包み込む。

壮吾「ごめんね、葉瑠ちゃん。」

葉瑠「...夏目くん。」

壮吾「やっぱりあの人だったんだ。
迷惑かけて、本当にごめん。」

夏目くんのせいじゃない。
...やっぱり青柳くんのせいでもない。

悪いのは誰?...悪いのは...

葉瑠「私が辞めれば許してくれる?」

壮吾「葉瑠ちゃん。何言って...」

夏目くんは私の体をそっと離す。
< 297 / 333 >

この作品をシェア

pagetop