王様生徒会長と最弱ヒーロー
葉瑠「...だけど、だって...」
偉琉「悪い、葉瑠。
親父帰ってきたから
また連絡する!」
葉瑠「...青柳くん...!!」
私は泣いた。周りなんて関係ない。
好奇の目なんて気にならない。
...何で、会いたい人に会えないの...?
泣きじゃくる私を誰かの腕が包み込む。
壮吾「ごめんね、葉瑠ちゃん。」
葉瑠「...夏目くん。」
壮吾「やっぱりあの人だったんだ。
迷惑かけて、本当にごめん。」
夏目くんのせいじゃない。
...やっぱり青柳くんのせいでもない。
悪いのは誰?...悪いのは...
葉瑠「私が辞めれば許してくれる?」
壮吾「葉瑠ちゃん。何言って...」
夏目くんは私の体をそっと離す。