王様生徒会長と最弱ヒーロー
しばらくすると、奥の部屋から
出てきた美波さんは
丁寧に私に勉強を教えてくれた。
美波「そう。だから...
この原理を使うと...」
良かった。ここには私の味方がいる。
葉瑠「ありがとう。美波さん。
すごく分かりやすかった。
また、教えて貰ってもいいかな?」
美波「いいけど、でも...
青柳くんは?私よりも
青柳くんの方が...」
葉瑠「私、転校するから。
いつまでも青柳くんに
甘えてらんないよ。」
ーガラガラ
偉琉「葉瑠!!」
だけど、やっぱり王様は
私の事を放っておいてはくれなかった。
私は勉強道具を片付けると
青柳くんの横を通り過ぎた。