王様生徒会長と最弱ヒーロー

葉瑠「夏目くん、どうしたの?」

壮吾「返すのは美術部じゃないよ。」

葉瑠「え?誰の絵だか知ってるの?」

壮吾「うん。叶斗の。」

葉瑠「ええ!!」

意外だった。あの輝龍くんが...
冷血人間の輝龍くんが...
こんな温かい絵なんて描くんだ。
しかも、すっごく上手。

壮吾「返しに行く?叶斗に。」

葉瑠「うん。でも、平気かな?
また王様に文句言われるかも。」

壮吾「ああ、大丈夫だよ。
多分、今、叶斗は1人だから。」

葉瑠「え?」

夏目くんに着いてきてと
言われた私はその後を追いかける。
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