王様生徒会長と最弱ヒーロー

お礼を言うと輝龍くんは笑顔を見せた。
初めて見た顔だった。
いつも冷酷な笑みしか浮かべない
あの輝龍くんが...笑った。

壮吾「何だよー！叶斗！
お前にも可愛い所があったんだな。」

輝龍くんに駆け寄った夏目くんは
輝龍くんの頭を撫で回した。

皆が笑ってるのに
やっぱり王様だけは笑わなかった。

葉瑠「青柳くんも...」

偉琉「ヒーロー気取りのお前に
1つ教えといてやる。
お前がどれだけ頑張ったって
この学校からいじめはなくならない。
強者は必ず弱者をいじめる。
相手が誰であろうと、必ずな。」

そんな言葉を残して1人...
食堂を出て行った。