電脳空間ロンリー

彼女は、色素の薄いオレンジ色の長いさらりとした髪で、左側にヘアピンをしている。
セーラー服を着ており、綺麗なすらっとした長い脚には白いニーハイをはいていた・・

まさに、アニメキャラクターのようないでたちで、思わず僕も食い入るように彼女に魅入った。

「あ、あの・・ここは？」
僕は、その時すごく焦った。
もしかしたら、自分が死んだのじゃないかと思ったからだ。
「ここは・・電脳空間。」
「電脳空間？」
「はい。」
彼女は、きっぱりと答えた。
「それで、・・今の僕は、夢を見てるんだよね？」
「そうです。だから、あなたは、死んでませんよ。」
そう言うと、再び彼女はにこりと笑った。

か、可愛い・・

その時の僕はすごくだらしない顔をしていたと思う。でも、仕方ないと思う。