*君に溺愛*
「ルナ、無防備」

「ふぇ?何が?」

葵の気持ちが少しだけ、分かる。


彼女は、気づいてないけど…絶対、葵………動揺してる。


「あ、スマホ忘れた。
部屋行くね‼」

君が離れた隙に、葵のそばに行くとソファに項垂れた葵。

「あれは………ないよな。
俺、我慢出来るかな」


「いや、我慢してよ。
俺が我慢しきれるかわかんないのに」

ルナのあの、白く細い足。

思い出しては、にやける。

「けど、ルナを自分方位で傷つけたくないんだよ」


分かるよ…………。

俺も、傷つけたくない。


「あ、ごめんね。
スマホ、合った合った。

どうかした?あ、なんか飲む?たしか、コーラが………」


「あ、大丈夫。自分でやるよ‼」

「あ、そっか、待っててね!!」

ルナが、キッチンに立つ姿を見てはなんだかーーー。


キュン、とする胸を抑えた。

あー、可愛すぎ。
俺の未来の奥さんだ。

"雅くん、お風呂にする?ご飯にする?
それとも、ルナにする?"ーーー。


"ルナが、いい。ルナ"ーーー


いい!!!!!
最高だぁ!!


「できたよ‼」

妄想は、終了。
君の声が俺を呼び覚ます。

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