*君に溺愛*
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「はあ、俺はひどいやつだよな」


こんどは葵かよ。

俺は横目で、しょげてる葵を見た。

屋上のフェンスに項垂れた葵。
昨夜、ヤキモチからルナちゃんを襲ってしまったらしい葵。


「珍しいな、雅なら分かるけどいつも冷静なお前が。
どうしたんだよ」


そう、いつも冷静な対処で振る舞う葵には珍しいことだ。

ましてや、相手はルナちゃん。

傷つける筈、無かった筈。

「それは、俺が……………雅にーーーー「俺にヤキモチ妬いたからだろう?」











はあ⁉
突然、現れた奴は紛れもない雅。



だけどその顔はひどく冷たかった。
こんな風に、仲間を見つめたことはない。

「雅…………。

そう、お前にヤキモチ妬いたから」




そう、葵は雅を睨みつけた。












「なあ、葵。







俺ーーーーー







ルナ、奪っていい?」












雅の本気を見た気がした。



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