*君に溺愛*
「あ、いらっしゃい………って、何連れて来てんだよ‼」

真面目なメガネの青年。
あれ、どこかで………。

あ、そうだ。

「あ、清水くん………?」

そう、清水 直くん。
先程、委員会で同じになりました。

「よお、頑張ってるな。
サービスしろよな」

「はいはい、お前はムカつくけどな。
ゆっくりしててって」

頼んだラーメンを廉先輩と、食べるなんて。
私には、予想外。

「あいつ、俺の幼馴染み。
クラスは違うから、普段は一緒にいないけどな」
確かに、普段一緒にいる姿をみていない。


「明日は、友達と買い物?」

「あ、はい。
月曜日からの、準備を。水着とかないし」

本当なら、雅くんに選んで貰いたかった水着。

だけど、、君は私を冷たく突き放す。
私が、悪い。

雅くんは、優しかったのに………。

「ルナちゃん、ラーメン来たよ?
後、おまけの野菜炒め」

ハッ、と気づくと温かい湯気。

美味しいラーメンと、野菜炒め。

「あ、いただきます」

熱い熱いラーメンを一口食べたら、本当に美味しくて………。


「美味しい…………」涙が流れた。

「そりゃ、よかっ…………ルナちゃん………」

私、バカだ。

こんな場所で、泣いて私はバカだ。

お客さんだっているのに………。
みんなが私を見てる。

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