*君に溺愛*
ーーーーーーーーーーーーー
*雅side*
ガンっ!!!!!


「総長、荒れてますね。
葵さん、来てますよ」

たまに顔を出すと言ってしまった手前、出さない訳には行かない。
だけど、葵と聞いて引き返して逃げようと思った。

「雅、何逃げようとしてる訳?」

ほら、来た。

「別に、居たんだ」


「ルナは??一緒じゃないの?」

ルナは……………今頃若王子といるんだろうな。


「はあー、噂の先輩と一緒って訳ね。
そりゃ、こんな不良バカより優しい先輩のがいいよな」

「いきなり、悪口かよ」

最近、ルナと別れてから、葵の態度がひどい気がする。

「俺、言ったよね。
ルナを悲しませたら、奪うって。
何してんだよ」







「俺、わからなくなった。

ルナは、俺よりあいつと居た方がお似合いなんじゃないかって」






"さっき、王子とルナちゃん居たよ。
やっぱり、あの二人お似合いだよね~‼"ーー。


"若王子先輩と、ルナちゃん二人並ぶとお似合いだよね~"ーーー。






俺のいないとこでは、みんなそう噂してるんだよ。

それが、ひどく傷つくんだ。




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