*君に溺愛*

素直になれなくてーーーー

「あれ?あいつら居なくない?」


雅の見る目の先には、ルナは、居なかった。




「あの~、帰りますよ」

「「「ワアッ!!!!」」」

ビックリした‼
背後に立つ男に、急に声掛けられ、心臓が嫌な音を立てた。

「あ、ごめん。
ビックリさせて………っ、俺ルナちゃん送ってくけどいいよね?」

噂の若王子先輩。
タイプ的には、優しいお兄さん系だ。

「アミちゃんは、俺がちゃんと送りますから」
メガネの先輩。
メガネ先輩は、アミちゃんを背に隠し話す。

「「ちょっと待った‼ダメダメだから!!」」

ビクッ!!!

ルナとアミちゃんの体が震えた。

「先輩がいい…………」

「アミ?
ちょっと待った‼なんで!?」


慧の不安そうな顔。
アミちゃんはまだ怒ってる様だ。

「今は無理!!」


頑固なのか、なんなのか。
アミちゃんは、1歩も引かない。
アミちゃんは、メガネ先輩を連れて歩き出す。

「アミ!!

俺、別れねーからっ!!」



ピタッ。


アミちゃんの足が止まった。

アミちゃんが振り向いた。

「慧~っ!!!」


泣いたアミちゃんは、慧に抱きついた。

「アミ……………ごめん。
ごめん。疑って…………」

ルナを見たら、雅を見ていた。

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