*君に溺愛*

想い…………

「奈倉リコ先輩だよ。
綺麗な先輩で、人気らしいぞ。
良かったな、雅」

なんで、俺に言うんだよ。
俺にはーーーー


「ルナにばかり目を向けてて、空しくない?
たまには、よそ見したら?」

ルナ以外に、好きになんてならない。

他に目を向ける?

「…………俺には、ルナしか居ないんだよ」

諦められない………。

どんなに先輩が、ルナとお似合いでも。

俺には、ルナしか居ないんだよ。




昼休憩は、みんなでバーベキュー。

だけど、気が乗らない。
何故なら…………。


「ルナちゃん、焼けたよ。
熱いから気を付けてね‼」


「ありがとうございます、先輩っ」


側に、ラブラブな二人がいるからだ。

なんか、食欲失せる。

「ちょっと、暗すぎっ!!
ほら、たくさん肉あるよ、食べな」

奈倉リコが、俺の皿に肉を次から次へと運ぶ。

「励ましてんの??」


先輩にタメ語は、失礼かと思ったが、ついて出る。


「励ましてないと、落ち込みそうなの………。
私ね、王子のこと好きだからっ」



「えっ!!!!?」


王子って!!!!

むがっ!!

奈倉は、凄い勢いで俺の口を塞ぐ。

マジ、死ぬーーーー。


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