*君に溺愛*
本当、雅はよく分からない。
最近、ストーカー化した気がする。 
「ねえ、葵くん。
私はね、雅くんだけはやっぱり怖い」

ですよね。
あの笑いは、誰でも怖いよ。

キス、キス、言いながらニヤニヤ笑う雅。

「だけどね、同じクラスなんだ」

ああ、そうだった。

雅は、ルナと同じクラスなんだ。
つか、あいつが授業真面目にでるか?

「授業なんて、あいつ出ないでしょ?」

あいつがまともに授業受ける姿が、想像できない。

「家庭科と、体育と、音楽の時はいるよ」

なにそれ、特定科目な訳?

「班が一緒だから………」

この学校は、体育でさえ女子と一緒。
あり得ないよな、体力の差があるのに。

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