龍の日記〈first〉
_____ “緑のダンジョン”_____
リュウ「行ってみるとは言ったものの!!なんなんだここは!
動物だらけじゃないか!可愛いな!くそっ!」
_ここはレインの街に最も近い緑のダンジョン。自然が豊かなダンジョンな為、外から野生の動物達が迷い込んで住み着いてるのである。
そしてリュウは大の動物好きであった。
可愛い動物達に目移りしながら進むリュウ。
いつもなら冷淡なオーラを纏っているリュウだが、
今完全にオーラがお花畑だ。
何とかいつものように振る舞おうとするが…
リュウ「モンスターなんかいるか?すげぇ平和な感じがしてならねぇんだけど……あ、うさぎ…カワイイ…」
全くのダメダメである。
と次の瞬間、
ガルルルルル__バサバサバサッ
静かだった森が動物達の逃げ回る音で一気に騒がしくなった。
リュウ「?!なんだ?なんか唸る声がしたよな?」
_________「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!!!!!!!」
リュウ「?!」
突如した人の叫び声。
これによってここのダンジョンは危険だと改めて知るリュウ。
リュウ「とりあえず、聞こえた方に行って状況を知る必要があるな…」
しかしこれくらいで怯えないのがリュウである。
リュウ「確かここら辺……?……!これは…!!
可愛い小鳥(♡)……だと……!…?!」
ダメだコレ。←
リュウ「って違う。なんだこれ……血が……」
リュウが見たモノとは、草むらの中に四肢だけが血溜まりの中に落ちている風景である。体は喰われたのだろうか、何処にもなかった。
リュウ「……喰われた…か…まだ近くにいるだろう。探すか…ん?」
リュウはあるものを見つけた。
それはさっきの死体の血であろうものが垂れており、森の奥に続いているのだ。
リュウ「辿るか」