あなただけが好きだから




本条先輩に手を引かれながらついていく。
だんだんと人気がなくなっていく。




「あ、あの……」




「ねぇ、俺じゃだめかな?」




「え……?」




それは、もしかして……。
聞き返さなくても分かるくらいの先輩の真剣な眼差し。




「怜ちゃんのこと、真剣に好きだよ」




「本条先輩……でも、ごめんなさい」




「そう、でも諦めないよ」



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