あなただけが好きだから




「本条先輩、ごめんなさい!」




「え……?」




疑問で先輩の力が弱くなるその瞬間に逃げるように走り出す。
悪いとは思ってる。
けど、蓮の事が気になって仕方がないから。




「迷惑でもいってみよう……」




連絡をしてみても返事はない。
きっと寝ているのだろうけどお構いなしに家に向かう。




蓮の家の前につくと、蓮ではなく、蓮のお母さんから連絡がきた。




『ごめんなさいねぇ、今日お父さんも夜遅くなるのよ。蓮は一人だからよろしくね』




「なら……! チャンス!」



< 158 / 243 >

この作品をシェア

pagetop