あなただけが好きだから
「本条先輩、ごめんなさい!」
「え……?」
疑問で先輩の力が弱くなるその瞬間に逃げるように走り出す。
悪いとは思ってる。
けど、蓮の事が気になって仕方がないから。
「迷惑でもいってみよう……」
連絡をしてみても返事はない。
きっと寝ているのだろうけどお構いなしに家に向かう。
蓮の家の前につくと、蓮ではなく、蓮のお母さんから連絡がきた。
『ごめんなさいねぇ、今日お父さんも夜遅くなるのよ。蓮は一人だからよろしくね』
「なら……! チャンス!」