あなただけが好きだから
「蓮が心配だからきたの! 入るね!」
「は? お、おい!」
蓮の部屋着はしばらく見ていなかったから少しドキドキする。
とはいえ、焦る蓮を置いて部屋にいく。
「勝手に入るなって……」
黒で統一された蓮の部屋。
昔から真っ黒で何も変わってない。
「なんか食べたいのある? 買ってきたんだ!」
「お前、誰もいない家に男の部屋に一人上がり込むとか、馬鹿なのかよ」
「心配してるのに……きゃっ!!」
ベッドに急に押し倒される。
突然のことで頭が追い付かない。