あなただけが好きだから




「ちょっと……っ!」




見上げると、熱で瞳が潤んだ蓮がいた。




「無防備すぎんだよ……」




「何が……いっ……!」




首に吸い付かれ鋭い痛みが走る。
それからも蓮は何かしようと、服の中に手をしのばせる。




「馬鹿蓮!!」




足で絡めてひっくり返す。




「ゴリラ……野生児……」



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