あなただけが好きだから




「う、うるさい! 大人しくしててよ!」




慌ててリビングに行こうとすると、服の裾を掴まれる。




「いいから、ここにいろ」




「え、うん……」




買ってきたものを少し片付けてベッドの横に座る。




「……横で寝ればいいだろ」




いつもと違く、甘い雰囲気の蓮に口元が緩む。
だって、好きだから嬉しい。



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