あなただけが好きだから




嫌味だと分かって送り返す。




「そうか、怜お前……」




先輩を置いてまできた。
そんな怜に俺は……。




「んん……蓮は、かっこいい……よ……」




「……」




なんて心臓に悪い寝言だろうか。
それが微笑ましくて撫でてしまう。




「怜、好きだよ……」



寝ている怜の頬に、そうしてキスを落とす。
首にはくっきりとしたキスマーク。




「ほんと、かわいいやつ」



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