あなただけが好きだから




咲の急な登場と剣幕に驚いて涼が箸を落としかけてわたわたしている。




「な、なんだよ咲」




「蓮が動いたわ」




「遅……」




「まぁね! でも、これで!」




いやいや、二人とも。
当の本人を差し置いて話を進めないでくれないか。




チラッと涼がこちらをみると。



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