あなただけが好きだから




じりじりと詰め寄ってくる先輩に思わず後退る。
けれど塀に背がついてしまう。




「あんまり焦らされると、俺も我慢出来ないよ?」




ぎゅっと目を閉じるとおでこに柔らかい感触が伝わる。




「なーんてね! 石神くんそろそろ来そうだし、俺は先に行くね」




「へ……?」



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