あなただけが好きだから




広すぎて何処に何があるかさっぱりわからない。




「大丈夫? 迷子かな、新入生だよね」





「は、はい! え、えっと……」




「あぁ、俺は本条優也、二年だよ。何処に行きたいの?」




「あ、職員室です」




「職員室ね、案内するよ」




「ありがとうございます!」




とても優しそうな先輩に会えてよかった。
一人だったらもっと迷っていることだろう。





「代表、なのかな?」




「は、はい!」



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