あなただけが好きだから
「それなりには、ね? あ、着いたよ」
困ったように笑う顔もカッコいい。
いつの間にか着いていた職員室。
全てデカイ。とにかく豪華。
「ありがとうございました!」
「どういたしまして、じゃ、俺はこれで」
「はい! 本当にありがとうございます!」
「ばいばーい」
ヒラヒラと手を振って去っていく本条先輩。
私の幼なじみ達もあれくらい愛想があれば……。
涼はあるけれど、咲と蓮はクールだから。
蓮のが酷いかも……。
コンコン。
「失礼します」