あなただけが好きだから
扉をノックして職員室に入る。
中も豪華だった。
(サボりたくならないのかな)
「君が佐倉怜さんだね?」
「はい、新入生代表に選ばれました」
「こっちに来てくれる? スピーチ用の紙を渡すから」
「はい」
先生の後を着いていく。
渡された紙はすでに話す内容が書かれていた。
学校あるある。
やらなくていいことばかりする。
「じゃあ、入学式の時呼ばれるからよろしくね」
「わかりました、失礼しました」