私が好きなのは……
「ん…。朝か…」
私は芹沢玲愛。公立高校に通う高校2年。バスケ部のマネをしている。
「玲愛ーーー!起きたー?」
「はぁい。」

今の声は、お姉ちゃん。
実は、私達は、お父さんもお母さんもいない。
離婚してしまった。

お父さんは、再婚して、家庭もあるらしい。
でも、私達が住むマンションのお金とか
全額払ってくれている。
出世して、社長をしていると自慢された。

お母さんは、実家で暮らしている。
一緒に住もうって言っても、首を縦には振らない。
時々、マンションに来て、ご飯を作ってくれたり、
実家で採れた野菜とかを送ってくれる。

私もお姉ちゃんも、お父さんお母さん、どっちも大好き。だから、どっちにもついて行かなかった。
どっちかについて行ったら、
4人で会うことは無くなりそうだから。
9歳のなにもわからなかった私と
17歳の色々理解してるお姉ちゃんが
一緒に悩んで悩みまくって出した答えだった。
< 2 / 5 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop