総長さんが甘やかしてくる②(※イラストあり)
普通、だった。
いつも通りの愁さん。
一方、わたしといえば、
(……ぎこちないなあ)
好きって言ってもらったのは、幻さんが初めてで。
まさか愁さんからも、
そんなこと言ってもらえるなんて思いもしなくて。
愁さんは前に進もうとしてくれているのに、わたしの方が戸惑ってどうするんだろう。
(しっかりしなきゃ)
そのとき。
携帯が鳴った。
燐さんからの、メッセージだ。
【明日、荷物が届くから】
――?
【あと。ボクも】
へ?
【よろしくねー】
…………。
「え?」