総長さんが甘やかしてくる②(※イラストあり)
「そ、そういう意味じゃなくて……! 友達としてでいいんですよ。遊びましょうよ」
「受験生と?」
「アッ……いや、ほら。ゲームしてたときみたいな感じで。ほんの息抜きくらいのことで。小さな幸せの積み重ねが、大きな幸せになります。っていうか、燐さんといるときの愁さんは特別なことがなくても楽しそうじゃないですか」
「あいつが?」
「はい。それから、燐さんも」
「まあ。ボクは、面白いかな。……泣いてくれたらもっと楽しいんだけど」
そう言って、燐さんが、チラリと愁さんの部屋の方に視線を向けた。
泣かせてどうするんですか。