総長さんが甘やかしてくる②(※イラストあり)
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やがて大通りに現れた一台の軽トラックを
スモークガラス越しに、遠目に見つめる人物がいた。
運転席にはサングラスにスーツ姿の無口な男。
「あれが……黒梦の姫」
助手席でつぶやいたのは、白に近い金髪の少女。
白のセーラー服を着ている。
「まだ子供じゃん。ねえ、木良」
後部座席で横たわり、窓の外の様子など気にもとめていない赤髪の少年。
「ちょっと。顔くらい見たら?」