総長さんが甘やかしてくる②(※イラストあり)
「いつ性転換しやがった」
「天使に性別はないよ、愁」
「どこが天使だ。生粋の女好きが」
「そんなことないよー? ボクのことかわいがってくれるの、なにもお姉さんだけじゃないし」
「おまっ……まさか……」
「愁だってボクくらい可愛かったら、まあいいかなって気になるでしょ?」
「アホかっ……! そんな気起きるか」
「試してみる? 愁がボクに落ちるかどうか。賭けてみる?」
「お前にだけは落ちねーよ!!」
「あーあ。フラグたっちゃった。少女漫画で『あんただけは好きにならないんだからっ!』『……大キライだったのに』は、確実にそいつに惚れるからねぇ。ツンデレ、純情……120%素質あるんじゃない?」
「少女漫画のヒロインの素質あってたまるかよ。つか台詞んとこ女声出してんじゃねーよトリハダたったわ」