総長さんが甘やかしてくる②(※イラストあり)
買い物へ行くと言って、燐さんが愁さんを連れて出かけて行った。
珍しい組み合わせでの外出だ。
(……愁さんのうしろに燐さんが乗るの?)
ちょっと想像できない。
こうなったのも、おそらくは、さっき幻さんに
わたしにメイクをするように頼まれたからだ。
その準備に出てくれたのだと思う。
(また、恩がひとつ増えた)
……そんなこんなで。
「っ、コーヒー飲みますか?」
「いや」
「そうですか」
唐突に、愁さんの家で
幻さんと二人きりになってしまいました。