もう一度、君と初恋を。
久々に友希の家に行くから、なんだか緊張しちゃうな…。
幼なじみとは言っても、友希は初恋の相手で男の人なんだから。
「ほら、早く帰るぞ。」
「はーい。」
わたしはおとなしく友希の後をついていった。
* * *
「朱莉ちゃ〜ん!久しぶり!可愛さと美人に磨きがかかってるわ〜!」
友希の家に入って早々私は友希ママに抱きしめられた。
昔から友希ママは私のことを可愛がってくれて、いつも優しかった。
会うたびに可愛いって言われるのは嬉しいけど、そんなお世辞は申し訳ないというか…。
「友希ママ、毎回そんなお世辞大丈夫だから…!」
「そんな!お世辞じゃないわよ!ねえパパ?」
「そうだな〜朱莉ちゃんならいつ嫁に来てもらってもいいぞ。」
「ゆ、友希パパ…!」