もう一度、君と初恋を。
*忘れるためには
──次の日。
「…はあ。」
「朱莉どうしたの?ため息ばっか。」
「えっ、私そんなにため息出てる?」
昨日は友希のことが頭から離れらなくて、全然眠ることができなかった。
…あれから友希とは話せていない。
私はもう失恋してしまったわけで、それなのに友希に会うのは今の私にはキツかった。
「ため息ばっかだよ〜、ほんとどうしたの?」
…そういえば、華には友希のことあんまり話してなかったな。
とにかく今は誰かに話を聞いてもらわないと、どうしてもため息ばっかり出てしまう。
何より、大切な友達だからちゃんと話したい。
「あのね……。」
私は今までのことを全部話した。