もう一度、君と初恋を。
思わず私は華を抱きしめた。
「うわっ、びっくりした〜…よしよし。」
「華、ありがとう。ほんとにありがとう…っ。」
華、大好きだよ。
「すぐに忘れるのは難しいだろうし、無理せず少しずつでいいと思うよ。」
「…うん、私もすぐには無理だと思う。」
だって想ってきた年数が長すぎる。
そんな簡単な話じゃないことは、きっと華も察したんだと思う。
「…あっもう1限始まる!じゃあ席戻るね!」
「うん!ありがとう…!」
華に話を聞いてもらえて少しスッキリした気がする。
少しずつ前に進めたらいいな。