少女マンガかよ。〜短編集8〜
「俺知ってるもん。俺のことよく見てたでしょ」


私は電話越しでも顔を赤くした。


たしかに、見ていたけどね。


恥ずかしくなって、


「もう切るからね!」


と思わずはき捨てて言った



電話を切ろうとした瞬間



「好きだよ」


私は体中に熱いものがながれた。


彼の声はいつもより低く感じられた

「え?」


「大好きだよ」


彼の声が私の頭に響いた
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