癒しの魔法使い~策士なインテリ眼鏡とツンデレ娘の攻防戦~
「先生、中村さんと光琉のことはお母さんには言わないで」
遙季の言葉に、雅祥がゆっくり頷いた。
「僕達心のケアチームは信頼関係が第一だからね。勝手に誰かに話したりはしないと約束するよ」
今思うと、雅祥はきっと、母親に全てを話していたに違いない。
だけど、雅祥も母・祐子もその事は微塵も感じせなかった。
真実は闇の中だ。
それでも、遙季は雅祥と母親を信じることができた。
この日から、毎週1回の計4回、遙季は雅祥の外来に通って終診となった。
ASDの症状を知り、対応策を雅祥に相談しながらも自分で考えて実行していった。
事件から一ヶ月後、ASDの悪化の可能性は否定された。
ただ1つ、光琉との距離だけは縮まず、いや、縮ませないようにすることが、遙季の譲れない決心として残ってしまった。
遙季の言葉に、雅祥がゆっくり頷いた。
「僕達心のケアチームは信頼関係が第一だからね。勝手に誰かに話したりはしないと約束するよ」
今思うと、雅祥はきっと、母親に全てを話していたに違いない。
だけど、雅祥も母・祐子もその事は微塵も感じせなかった。
真実は闇の中だ。
それでも、遙季は雅祥と母親を信じることができた。
この日から、毎週1回の計4回、遙季は雅祥の外来に通って終診となった。
ASDの症状を知り、対応策を雅祥に相談しながらも自分で考えて実行していった。
事件から一ヶ月後、ASDの悪化の可能性は否定された。
ただ1つ、光琉との距離だけは縮まず、いや、縮ませないようにすることが、遙季の譲れない決心として残ってしまった。