癒しの魔法使い~策士なインテリ眼鏡とツンデレ娘の攻防戦~
あの事件から高校2年生になるまでの遙季は
「電車が怖い」「暗がりが怖い」
とひたすら、父親に拝み倒し、車で送り迎えをしてもらうように仕向けた。
父の出勤と退勤に合わせるため、必然的に登校は早くなり、下校は遅くなる。
なんだかんだと理由をつけて、遙季は、学校では光琉と接触しないように心がけた。
週休および夏休みや冬休みは、接触も仕方ないと諦め、今まで通り光琉と仲良くすることで信頼を失わないように心がけた。
「遙季はどこの大学に行くつもり?」
「国立M大学」
光琉に聞かれて、遙季は初めて嘘をついた。
光琉が遙季と同じ大学に行きたがっていたこと、大学からの学費免除を狙える特待生候補になっていることも知っていたから。
「電車が怖い」「暗がりが怖い」
とひたすら、父親に拝み倒し、車で送り迎えをしてもらうように仕向けた。
父の出勤と退勤に合わせるため、必然的に登校は早くなり、下校は遅くなる。
なんだかんだと理由をつけて、遙季は、学校では光琉と接触しないように心がけた。
週休および夏休みや冬休みは、接触も仕方ないと諦め、今まで通り光琉と仲良くすることで信頼を失わないように心がけた。
「遙季はどこの大学に行くつもり?」
「国立M大学」
光琉に聞かれて、遙季は初めて嘘をついた。
光琉が遙季と同じ大学に行きたがっていたこと、大学からの学費免除を狙える特待生候補になっていることも知っていたから。